第256章事件、助けを求める

「電話はつながるか?」ダニエルが尋ねた。

ヨークが知らなかったのは、彼とエミリーが村に足を踏み入れた瞬間から、すでに通信を遮断されていたということだった。

本来なら一時間ごとにダニエルへ報告するはずのヨークは、突如として連絡が途絶えた。

ダニエルはすでに、別動隊を向かわせる手配を済ませている。

いま話しているのは、ダークオーダー内でヨークより階級が下のオリバーだった。

「申し訳ありません、スミス様。ヨークの通信が遮断されています。いま突破を試みています」

専門の人員がこれほど手を焼くのだ。遮断を仕掛けた相手は相当の手練れに違いない。

辺鄙な村に、通信遮断だけでここまでの腕を持つ者...

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